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足立・梅田で講座「源氏をめぐる女性たち」-源氏物語をジェンダーの視点で

まるで漫才のように進む講座

まるで漫才のように進む講座

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 男女参画プラザ(足立区梅田7、TEL 03-3880-5222)で5月29日、講座「源氏をめぐる女性たち」が開講された。講師は古典文学研究W・S(ウィメンズ・ステーション)の会の見原正佐子さんと堀井幸子さん。

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 古典文学研究W・Sの会は、古典文学における女性の生き方をジェンダーに敏感な視点で解読し現代の女性問題を考える活動に取り組んでいる。足立区内での講演は2回目。見原さんと堀井さんの2人で行う講演は漫才のような掛け合いスタイルが特徴。今回の講座でも笑いが絶えなかった。

 「源氏物語は実は浄土教のテキストとして捉えることができる」と堀井さん。「浄土教の特徴は現世否定の考え方にある。平安時代の女性たちの生き辛さを紫式部は描いている。源氏物語に登場する女性たちは次々と出家していく」

 講座の最後では源氏物語から派生して「終活」についても触れた。見原さんは「これまでの自分の歴史が未来を創る。私は夫に先立たれたが、友達がいて活動があるから『おひとりさま』が寂しくない」と言う。周囲からも「見原さんは毎日行くところがあっていいね」と言われるという。

 息子が源氏物語の研究をしているという足立区在住の主婦は「『源氏物語』の見方は膨大にあるのだと知った。女性の生き方も学べると知り興味が深まった」と話していた。

 会場には源氏物語に関する書籍コーナーも設置され、参加者がさらに学びを深めることができるよう区内の図書カードで貸し出しも行われた。

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