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東京未来大の研究室とIT企業が共同研究「社会人の学習習慣化」 心的要因を考察

東京未来大学モチベーション行動科学部の竹橋洋毅博士。専門は社会心理学。

東京未来大学モチベーション行動科学部の竹橋洋毅博士。専門は社会心理学。

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 東京未来大学の竹橋研究室(足立区千住曙町)とIT企業のインテリジェンスビジネスソリューションズ(江東区)が2月17日、「社会人の学習習慣化」をテーマとした共同研究を実施したことを発表した。

竹橋研究室の皆さんと、同社学習コミュニティの皆さん

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 同社社員200人を対象に「社会人の学習習慣化」のためには何が必要かを社会心理学的に研究。同研究室の竹橋洋毅博士(同大学モチベーション行動科学部専任講師)は、「共同研究の結果、長期的な目標を持つことや『結果』よりも『学習そのもの』に価値を見いだすことがモチベーションを高めるために有効であることがわかった」。

 「しかし、高いモチベーションがあっても必ずしも行動は促されない。特に忙しい社会人では、モチベーションとあわせて計画性と自制心も必要であることも明らかになった」と話す。どのような「考え方」を持つことがモチベーションや行動を支えるかということも研究した。

 同社の成田範之さんは「工学などの自然科学での産学連携研究は数多いが、心理学などの社会科学での事例はあまり多くない。今回の共同研究で社会科学系の学問との共同研究の可能性を感じることができた」という。

 竹橋さんは「私の専門である社会心理学が得意とするのは特定の状況下での人の心理や行動などを多角的に解明すること。例えば、企業の風土に合わせた施策を検討する際にも役に立てるかもしれない」と話す。「心理学の研究は大学生を対象に行われるものが多く、最近ではこれまでの知見がどれだけ一般化できるかという議論が盛り上がっている。その中で、企業と連携する研究は意義があると感じる」とも。

 同社では今回の研究の結果を踏まえて、今後の施策を検討する方針という。

 研究の詳細は同社のウェブサイトで確認できる。

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