足立区のきつキャラ「アダチン」が8月2日、ツイッターで東京メトロ千代田線「北千住駅」の駅名を示す看板に誤表記があった問題に関して自虐的なコメントを投稿し、ネット上で話題になっている。
SNS上での「看板が『北千住』ではなく『北干住』になっている」という写真付きの投稿がきっかけで話題となった「北干住」看板問題。足立区のきつキャラ「アダチン」は、「やあ、ぼくアダチン!やんと北千住駅の千の字が『干』に誤植されていたらしいんだチン。そりゃ僕も干されるわけだチン(原文ママ)」とツイッター上で投稿。ファンらからは「頑張れ、アダ『干』ン」など励ましの声が上がった。
流行の「ゆる」キャラに対して、「きつ」キャラを自称するアダチン。「きつ」キャラを自称する背景にあるのは足立区を「干」されたことから。同区の文化芸術を盛り上げることを目的として2007年に誕生し、当初は同区の公式キャラだったが、2008年度以降は同区からの活動費がストップ。2013年7月から地元企業「ムラカミ」に在籍し、あだち異業種交流会オンリーワンのサポートを受けて活動してきたが、「ゆるキャラグランプリ2014」で100位以内に入らなかったことを理由に同社も解雇となった。
街中やイベントでは、愛らしい動きだけではなく、アダチンの生みの親であるアニメーション作家の青木純さんやファンらに技をかけたり、他のゆるキャラのイラストを隠したりするなど、アダチン節をさく裂させ場を盛り上げる。ツイッターでの発言も毒舌スタイルをとっており、時には区との微妙な関係を自虐ネタにすることも。「どことなく漂う負の雰囲気」を支持するマニアックなファンも多い。
「それ、足立区でも同じことが言えるかチン?(原文ママ)」などのセリフを添えた「LINEスタンプ」を販売するなど、アダチンは同区を干された現在も精力的に活動を続けている。