足立市場(足立区千住橋戸町)で11月8日、「あだち市場の日感謝祭」が開催された。
「あだち市場の日感謝祭」 開場80年と千住宿開宿400年を祝い開催
東京都中央卸売市場である同市場は、都内で唯一、水産物を専門に扱っている市場。通常、市場のメーンである仲卸売り場の利用ができるのは鮮魚店や料理人のみだが、2014(平成26)年から奇数月の第二土曜日に一般消費者にも開放している。
今年は、同市場の開場80年と千住宿の開宿が400年を迎えた年。それを記念して、同イベントが行われた。
当日は、マグロの解体・販売が行われ、目当てにして足を運んできた客でにぎわった。キッチンカーも並び、マグロとネギで作る「ねぎま汁」も販売。多くの人が列を作った。
小学生以下を対象とした食育イベント「焼き魚試食」、お菓子の詰め合わせなどを進呈する「スタンプラリー」のほか、「お魚ぬり絵」、マイナス30℃の冷凍庫体験、フォークリフトや珍しい魚の展示など、市場ならではの企画が用意された。東京消防庁の音楽隊による演奏、消防・警察車両の展示、開宿400年を記念した木製チャーム作りのワークショップなども行われた。
会場には市場のPAキャラクター「イッチーノ」や区のキャラクター「ビュー坊」も登場し、子どもたちに囲まれながらイベントを盛り上げた。
場内で会計の列に並んでいた区内在住の60代男性は「普段なかなか入ることができないのですごく貴重な機会。近くにこんな場所があるなんて誇りに感じる」と話した。