東京未来大学(足立区千住曙町34)で4月9日、里親制度に関する講演会が開催された。
テーマは「里親制度と里親支援」。同大こども心理学部の上田征三・小谷博子・野田敦史ゼミナールが合同で企画した。これまで年に一度、同大の講義の中でゲストスピーカーとして岩間弘樹さん(二葉乳児院)を招いて開いていたが、今年から一般公開に踏み切った。
講演は、「グーグル検索で『里親』と検索して一番上に出てくるのは犬や猫の里親。里親について、まだまだ認知が進んでいない」という言葉でスタート。「一般に抱かれている里親と、制度としての里親に違いがある」と岩間さん。
子どもを引き取り、戸籍上でも実親になるのは「養子縁組里親」だが、それとは異なる「里親」の形がある。東京都では「養育家庭(愛称=ほっとファミリー)」という制度で養子縁組は目的とせず、1カ月~18歳までの一定期間で里親の家庭に迎え入れる。東京都から子どもの委託中は、養育費の支援もある。最近では、中学生や高校生の「養育家庭(愛称=ほっとファミリー)」への受け入れも増えているという。
終了後、来場者らは「地域が里親に対して支援を行うことも大切なのだと知った」「今後、子どもの幸せを考える上で、できることを探していきたい」などの言葉が寄せられた。