足立区は、アメリカで開発された子育てプログラムを日本仕様にした神戸少年の町版「コモンセンス・ペアレンディング(CSP)」を用いた「怒鳴らない子育て講座」を開いている。この講座を自治体が率先して行う例としてはまだ少ない。
児童虐待防止の取り組みとして2014年度よりスタートし、本年度から本格的な実施に至った。毎回、募集に対して大きく上回る申し込みや他地域からの問い合わせも増えている。
主には、「叱らないで子どもに伝える しつけ方法」を軸に、親の関わり方や言葉の掛け方などについて具体的なシチュエーションを想定したロールプレーイング形式で学ぶ。全7回の日程で実施しているが、前回学んだ内容を受講者自身が子育てにどう生かしたかを毎回確認し合う点も特長だ。
「今、子育ての仕方やわが子との関わり方に悩むお母さんがとても増えている。核家族化、近くに頼る人がいない、など子育て環境の変化も影響してひとりで抱え込んでしまう。悩んだり、思いつめたりする前にまず聴いてほしい講座」と、主催の足立区子ども家庭部こども支援担当課長・渡邉勇さんは語る。
講座は全7回(保育付き)、9月と1月に実施。本年度より、一日・簡易版も開催。会場は、こども支援センターげんき(足立区梅島3-28-8、TEL 03-3852-3535)。