千住の街なかの6つの会場で5月21日、千住いえまちプロジェクトによる「千住まちヨガ祭」が開催される。
「千住らしい街並み」の消散を防ぎながら、新たなアイデアで千住の建物や軒先などを活用することで、新しい千住の魅力を掘り起こそうと提案している同プロジェクト。千住は江戸のころから、日光街道・奥州街道1つ目として栄えた宿場町で、千住の旧街道を中心とした地域では、古民家や蔵といった昭和以前の建物や路地が存在し、千住ならではの街並みや雰囲気を形作っている。
しかし、こうした魅力的な建造物も文化財の基準には満たず、少しずつ解体・建て替えが行われ、古いものが年々減少し、昔ながらの街並みは失われつつある。
今回は同プロジェクトが定期的に、千住に古くからある建物を有効活用しようと銭湯や寺でヨガを行っていたため、その拡大版として千住ならではの街並みや雰囲気を生かして一日ヨガを楽しんでもらおうと企画した。
「親子ヨガ&キッズヨガ」は1627年に開山された長円寺が会場。他にも、足立区ラジオ体操発祥の千住本氷川神社で行う、ラジオ体操のように誰でもできるよう考案された「ラジヨガ」や、1927(昭和2)年開業のタカラ湯の浴場で、声の大きさを気にせず歌いながら行うヨガ「銭湯de キールタン」など、6会場で計10 種のヨガクラスを予定する。
同イベント担当の加藤さんは「今回のイベントを通じて当プロジェクトの活動を伝え、千住の街や建物を多くの方に知っていただき、千住に笑顔あふれる一日をつくりたい」と話す。
開催時間は10時~18時。総合受付会場は奈可多楼(足立区千住)。