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足立で語り継ぐ東日本大震災「いのちの絵本」朗読会

左:朗読された木村まさ子さん。右:三月のひまわりの星野真弓代表理事

左:朗読された木村まさ子さん。右:三月のひまわりの星野真弓代表理事

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 足立区西新井文化ホール(足立区栗原1)で1月21日、語り継ぐ東日本大震災「いのちの絵本」の朗読会「~音楽とともに思いをよせて~」が行われた。主催は一般社団法人「三月のひまわり」。

「ひまわりのおか」を朗読する木村まさ子さん

 朗読した絵本は文:ひまわりを植えた8人のお母さん、作家・葉方丹さん、絵:松成真理子さんの「ひまわりのおか」で、東日本大震災の被災地となった宮城県石巻市で子どもを亡くした母親たちの話。宮城県石巻市立大川小学校では、子どもたち74人と先生10人の命が亡くなったり行方不明になったりするという悲劇に見舞われた。ドキュメンタリーを撮るために現地へ行っていた作家・葉方丹さんは、新聞で大川小学校の児童の母親たちがヒマワリを育てていることを知り、ヒマワリを丹念に世話する姿を見ているうちに「絵本になればいいな」と思い作品にしたという。

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 同法人の星野真弓代表理事は、絵本を読んだ時、悲しいだけではなく「命の大切さ」「親の愛」「親子の絆」という大切なメッセージを心に感じた。絵本の朗読を通して多くの方に前向きなメッセージを伝えていければと願い、朗読会を全国各地で開いているという。

 絵本を朗読した木村まさ子さんは「東日本大震災からあっという間に月日が流れ、徐々に人々の記憶が薄らいできている。新しい災害も増えてきている今だからこそ、原点にということを強く感じる。今でも6年前の被災者の皆さまが大変な思いをされていることを、普通に生活にできる私たちは心の片隅にでも置いておきたい。そしてこの活動を頑張ってこれからも続けていきたい」と話す。

 このほか、震災で3人の子どもを亡くした遠藤伸一さんの実体験の紹介や足立区少年少女合唱団などによる合唱などが行われた。

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