足立・江北に「試作工場~Sample Factory~」(足立区江北3)がオープンして半年がたった。
もともと父の経営していた印刷工場「安心堂」を継ぐため、次女の丸山有子さんが同工場内に作った。普段はデザイナーやクリエーター、学生などが利用している。小ロットの作品やサンプル品を作るために訪れているという。月1回、ワークショップも行っている。
水と空気以外のものならば何でも印刷できるという同社が開発した卓上手動パッド印刷機「なんでもくん」とシルクスクリーン印刷機が利用でき、製版から利用できるのも特徴の一つ。パッド印刷とは、シリコンゴムでできているパッドを使い、凹版(印刷部分が凹んでいる版)からインキを拾い転写する印刷方法。
会員制でプロによる指導を受けながら利用できるため、初心者からフリーランス、個人事業者まで、個人なら誰でも利用できる。
6月10日には利用者を集めオープンから半年を祝う記念パーティー「試作工場 ゆうこの部屋で飲まナイト」も開かれ20人が参加した。
丸山さんは「今後は子どもたちにもワークショップを開き、製造業の楽しさを知ってもらえれば。これからは教育と産業が一緒に伝えられる時代になっていってほしい」と話す。
営業時間は10時~20時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。