高齢者向け住宅「銀木犀」（足立区栗原4）で入居者とその家族を対象とした出張ブティックが11月20日、開催された。通常食堂として利用している場所を開放しブティックを設営。買い物をアトラクションとしたイベントで、入居者らの人気も高いという。

参加者全員くじ引きプレゼント

　男性女性用だけでなく、子ども服やぬいぐるみ、おもちゃなどもあり、孫やひ孫にプレゼントもできるよう配慮した。参加者にはくじ引きサービスもあり、参加者はカプセルに入ったくじを引く。80代の女性利用者は「色とりどりで見ているだけでも楽しい」と笑顔を見せていた。

　出張ブティックの運営はLampが手掛ける。手紙から当日設営まで全て同社が行うため、施設側の負担は少ないという。この仕組みを提供している社長の橋本貴さんは「自由に欲しいものを選び自分の財布から購入するということができる喜びを思い出してほしい。社会生活から離れないよう、さまざまな体験を届けていきたい。今後は物産展などもやってみたい」と話す。同社では現在、エステ、理美容の出張もおこなっている。

　同高齢者向け住宅所長の麓玲子さんは「今回は外に行けない人にも買い物の楽しみを提供したいと思い開いた。入居者が自由に自分の家のように過ごしてもらえる場を目指している。職員も入居者も一緒に楽しんで過ごすことで、メンタルの安定にもつながり、お互いに気持ちのいい関係を築いている」と話す。

【電話】
048-999-6932（株式会社Lamp）