北千住のレンタル・パフォーマンススペース「BUoY(ブイ)」(足立区千住仲町)内にカフェがオープンして半年がたった。
コーヒーは400円で、ユニークな注文方法が3通りあるのが特徴。「本日のコーヒー」はその日担当するスタッフが「感じる気分」をコーヒー抽出法に反映させるもの。日替わりでパフォーマンスアーティストやライターなどが担当する。
もう一つは「読み上げるコーヒー」。メニューがせりふになっており、併設のパフォーマンススペース公演の作家が考案したもの。そのせりふのイメージに合わせたコーヒーを提供している。BUoY芸術監督の岸本さんは「せりふのようにメニューを読んでほしい」と話す。
「オリジナルオーダー」では、コーヒー豆の量、抽出器具、抽出量、抽出時間、湯の温度、豆のひき具合を選び注文できる。その日に選んだ抽出法は「コーヒーカルテ」に記すため、次回の参考にする客も多いという。
コーヒーのほかにデザートも用意する。4月に始めた「黒蜜きな粉アイスクリーム」(400円)は地元のミリオン通り商店街にある福寿園の黒蜜ときな粉を使ったコラボ商品。店内を飾る植物も同商店街の生花店のものを置き地域との連携を図っている。
カフェ部門監修の柴田さんは「コーヒーを入れることは豆の品質が6割、焙煎(ばいせん)技術が3割、残りの抽出が1割。その1割をアーティストに任せることで、感性を味わいとして楽しむコーヒーを目指している。普段アートに触れることの少ない人も、コーヒーを通してそれらに出合える場になれれば」と話す。
営業は水曜~日曜の12時~17時。