足立・足立区都市農業公園(足立区鹿浜)で10月20日・21日、「秋の収穫祭」が開かれた。野菜の収穫や同園で取れた野菜の販売、クラフト体験などのイベントがあり、毎年老若男女問わず楽しまれている。今年は、同園で今月収穫された稲わらを使った稲わら染めを体験するイベントが行われた。
稲わら染めとは、稲わらを煮出した染液を使って染める手法のこと。今回は、綿の手拭いを使うため、事前に豆乳で煮て染めやすくしたものを使い、稲妻絞りで染め上げる。
当日は16組が参加。まず、手拭いにチャコペンで4~5本線を入れる。雷以外にビー玉や輪ゴムなどを使い、水玉模様を作る。それぞれ思い思いのデザイン作りに楽しんだ。
「学校の教科書に染め物についてのっていて、染め物に興味を持った。今回体験があると聞き、初めての染め物体験をしたいと思った」と参加者の小学校4年生の少年は、話す。
デザインができあがると、濃い染液と薄い染液でそれぞれ煮出す。最後に媒染して完成。完成した手ぬぐいの輪ゴムやビー玉をはずしていくと素敵な模様が染め上げられた。出来上がりを手に取った少年は「二重丸を染め上げるところを工夫してみた。思ったより上手にできた」と嬉しそうに話した。