足立区は、9月からスタートする「ながら見守り」の参加者を募集している。
「ながら見守り」とは、不審な人物や車両がないかなどを、日常活動をし「ながら」周りに目を向けることで、子どもや地域の安全を守ろうとする活動。犬の散歩、ウオーキング、ジョギング、子どもの送迎、公園や自宅の花の手入れや清掃活動、企業等の日常業務などをしながら行う。
「ながら見守り」活動をするに当たり、3つの心得がある。1つ目は「子どもはもちろん、出会った人に対して『できる範囲』で安心距離『1メートル以上を保って』あいさつをしましょう」。2つ目は連帯感を高めるために「おそろいのグッズを身に付けましょう」。3つ目は「不審な行動を取っている人や不審車両を発見したときは、声を掛けたり追跡したりすることなどはせず、安全を確保したうえで通報しましょう」。
2つ目にある「おそろいのグッズ」は、防犯まちづくりキャラクター「フク坊」がデザインされたもの。「ながら見守り」に参加登録すると、反射キーホルダー、バンダナ、水筒、トートバッグの4点の中から2点を選びもらうことができる。
希望者は、区の窓口またはホームページから登録する。1人からでも参加できる。7月10日から参加者を募ったところ、13日時点で210件の登録があった。「予想以上に反響が大きかったため、グッズが手元に届くのに少し時間を頂く」と区の担当職員。登録時には「小学生の通学見守りをやっていて、今後も続けていけるいいきっかけになった」「いつも散歩をしていて、過去に通報したこともあった。こういう活動があったらいいのにと思っていた」などの声が寄せられたという。
「ながら見守り」は「地域交流の増加」「安全意識の向上」「地域住民の安心」「誇れるきれいな街」の4つの効果を狙っている。
同担当者は「犬の散歩やジョギングなどの際、ほんの少し周囲に目を向けることで、子どもや地域の安全を守る仲間を募集中。ほんのちょっと周囲に目を向けて犯罪を撃退しよう」と登録を呼び掛ける。