足立・千住緑町に8月2日、土日限定の陶芸教室「Organon Ceramics Studio」(足立区千住緑町3, TEL 050-3556-0696)がオープンした。
教室名のOrganon(オルガノン)は、古代ギリシャ語で「知識を獲得するための手段や道具」という意味。手を動かして陶芸に取り組む日々の時間が、新しい世界の見え方や感じ方をもたらすひとつの道具になれればという思いから。
決まったカリキュラムなどは無く、生徒は興味・習熟度にあわせて、その都度必要な指導を受けることができる。一般的な茶わんや湯のみ以外にも、お香立てなどに挑戦している生徒もいる。「自分の質感」を出せるように、制作物に色を出すための「釉薬(ゆうやく)」の調合も体験することができる。
「この教室ではスタイルや制作物の制約を設けないので、自由な発想で楽しんで欲しい」と講師の瀬川辰馬さん。もともと、コンピューターを使ったアートに取り組んでいたという瀬川さんは、現在の彫刻家としての活動の中でも「器」の制作にこだわらない。
メーカー会社勤務の生徒は「『ものづくり』の会社にいるはずなのに、普段の仕事ではそれを忘れてしまっていると感じたのが受講のきっかけ。自分の思った通りに作りたいものをつくれるのが魅力」と話す。
瀬川さんは「陶芸を通して、日常生活とは異なる時間の流れ方に触れてほしい」と呼び掛ける。
開講時間は10時~19時。一日体験コース=2,500円~。月4回コース=7,000円。詳細はホームページで確認できる。