北千住にある勝専寺(足立区千住2)で7月15日・16日、「閻魔(えんま)開き」の縁日が行われた。
山門が朱塗りであることから赤門(あかもん)寺として親しまれている同寺。1260年の草創といわれている。境内には本堂、閻魔堂、馬頭(めず)観音堂が並ぶ。本堂には本尊の阿弥陀三尊像、寺宝の千手観音像、閻魔堂では閻魔大王像を安置。江戸時代には歴代将軍のタカ狩りの際の休息所として活用された。
閻魔堂の閻魔大王像を公開するのは1月と7月の15日・16日のみ。この日は、寺の境内、大門通り、山門前の道筋にカキ氷やイカ焼きなどの屋台が並び、日中からにぎわいを見せる。今年は「海の日」も重なり、多くの参拝客が足を運んだ。
屋台では、キューリバー、イカゲソ、マンゴーアメなど、スマートフォンを持ちながら片手で食べられる商品の出店が目立った。ベビーカステラ、お好み焼きにも行列ができた。地元の男子高校生は「ここに来ると、必ず知り合いに会える。同窓会みたいな場所」と話していた。