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「おいもやさん」が閉店へ 30年の歴史に幕、開店当時の価格で販売

「おいもやさん」スタッフのみなさん

「おいもやさん」スタッフのみなさん

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 北千住駅西口「きたろーど」にあるサツマイモ菓子専門店「おいもやさん興伸北千住駅前通り店」(足立区千住2)が2月24日の営業を最後に閉店し、30年の歴史に幕を閉じる。

店頭に並ぶ大学芋

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 1897(明治9)年から川越でサツマイモ問屋を営んでいた「川小商店」が1984(昭和59)年に浅草・駒形(台東区)で創業した同店。「生産者の顔が見える安心・安全な原料で、おいしさを追求する」をモットーに、サツマイモ菓子を作り販売している。宿場町の名残がある北千住には1995(平成7)年に出店したが、今回、閉店の運びとなった。

 閉店を発表して以来、惜しむ客が絶えず店を訪れるようになった。「親子3代で通っていた」という客や、「ぜひ残してほしい」と求める声に応えるため、「お客さまに世話になった恩返しをしたい、との思いで特に思い入れの強い商品を30年前の価格で提供することを考えた」とスタッフの竹内実玖さんは話す。

 2月17日から最終営業日の24日まで、芋ようかん(5個入り、1,000円)、スイートポテト(1個200円)、大学芋(200グラム=400円、500グラム=1,000円)を当時の価格で販売する。

 「地域の皆さまと過ごした30年間は本当にありがたい。北千住は離れてしまうが、今後もこの味と思い出を共有しに弊社に足を運んでいただければ」と竹内さん。

 営業時間は10時~18時。

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