
足立区立郷土博物館(足立区大谷田5)が4月26日、約2年4カ月の改修工事期間を終え、リニューアルオープンした。
1986年にオープンした同館。リニューアルのコンセプトは、「郷土資料館から美術博物館へ」。これまで常設展示していた古文書などの歴史資料や足立の人々の暮らしをたどる民俗資料に加え、新たに掛け軸や屏風(びょうぶ)などの「美術資料」のコーナーを新設した。
5月6日まで、リニューアルを記念したイベントを開催。「リニューアルオープン記念クイズラリー」参加者には同館オリジナルグッズを進呈するほか、期間中は無料で入館できる。
6月29日までは企画展「千住・足立の文化遺産展 前期 香り立つ琳派(りんぱ)の美」を開催。初披露となる村越向栄作の屏風をはじめ、千住・足立に根付いた琳派絵師たちの作品を中心に展示している。
会場を訪れていた60代男性は「リニューアルオープンを楽しみにしていた。今までのように地域の歴史を学べる楽しさに加え、貴重な美術まで鑑賞できるようになって、より郷土愛が生まれた」と話していた。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は一般200円ほか。