足立区生涯学習振興公社(足立区千住5、 TEL 03-5813-3724)が9月下旬、区内の全小学校(70校)に各200冊の図書を寄贈する「きっずライブラリー事業」を始める。
2000(平成12)年設立の同公社。公益財団法人になってから今年で5周年。同事業はこの5周年を記念したもの。これまでの遊休財産を財源として取り組む。
2007年から区の委託事業として「放課後こども教室」の運営支援を行っている同公社。地域住民で構成される実行委員会による放課後の児童の見守り役を支援している。同事業では、学校の「図書室」を活用して児童の放課後の居場所を提供している。
5周年記念事業を検討する中で声が上がったのは図書の寄贈。「学習習慣の一つとして本に親しんでほしい」という思いから。今回寄贈する図書は、工作・料理・野外活動・伝記・写真集など、もともと図書室に蔵書数の少ない種類の図書が中心。
「最近、読書習慣のある小学校低学年は将来高い社交性を持つという研究も発表された。本に親しむ、一つのことに集中するという習慣が生涯にわたっての良い効果につながれば」と事務局長の永井章子さん。
9月下旬から全校配架。区内全児童にしおりの配布も行う。