足立区のきつキャラ「アダチン」が、2015年1月31日をもって在籍先のムラカミ(足立区綾瀬)から雇用契約を解除されることが明らかになった。
流行の「ゆる」キャラに対して、「きつ」キャラを自称しているアダチンは、同区の文化芸術を盛り上げることを目的として2007年に誕生した。当初は同区の公式キャラだったが、2008年度以降は同区からの活動費がストップ。2013年7月からムラカミに在籍し、あだち異業種交流会オンリーワンのサポートを受けて活動してきた。
「ゆるキャラグランプリ2014」へのエントリーに当たり、「100位以内に入らなければ在籍先をクビ」という公約を掲げてPR活動を行ってきたが、結果は総合部門で181位、ご当地部門で138位。東京23区内のキャラクターの中では1位という快挙を達成したが、目標には到達しなかった。
「『クビになったらアダチンが消えてしまうのではないか』といった心配の声をファンの方々から多数頂いたが、アダチンが消えてしまうことは無いので安心してほしい」と同社担当者。
アダチン作者の青木純さんは「約1年半と短い期間ではあったがムラカミの皆さんにはアダチンのためにいろいろと力を尽くしていただき、本当にお世話になった。おかげで新しくアダチンのファンになってくれた方も増えて、作者としてはとにかく感謝の念しかない」と話す。今後については「しばらくはイベント等への参加の機会も減ってしまうかもしれないが、キャラクターとしての可能性を信じてこの先も活動はしぶとく続けて行く所存」とのこと。
2015年1月31日以降の新たなアダチンの受け入れ先を募集開始するという。