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北千住に日本茶カフェ「ろじこや」 古民家を再生、和文化体験の場に

古民家を生かして和文化を広める

古民家を生かして和文化を広める

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 北千住の古民家を再生した日本茶カフェ「路地裏寺子屋『rojicoya/ろじこや』(足立区千住旭町)が10月25日、オープンする。

 店主は、区内在住の書道家、米本芳佳さん。米本さんは「地域の方、子どもたち、海外の方に日本文化をもっと身近に感じ、体験していただけるきっかけを提供したい」という気持ちから、さまざまなイベントを企画し開いてきた。

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 イベント参加者の多くから「継続して習いたい」「もっと学べる場や機会が欲しい」という声をもらうようになり、「興味を持ってくれたことを継続していける場所が必要」と感じるようになった。そうした折、「路地裏にある北千住の古民家を使ってみては」という話が、北千住で2017(平成29)年より千住の空き家再生に取り組んでいるNPO法人「千住芸術村」から舞い込んだ。再生した古民家を若手クリエーターらの発表の場として提供してきた同NPOの活動に共感した米本さんは、この地で活動することを決心した。

 「路地裏」と「寺子屋」を掛け合わせた「路地裏寺子屋」を、海外の人にも親しみやすいローマ字を用いて「rojicoya(ろじこや)」と名付けた。

 同店には雅楽、舞踊、落語、書道、華道、茶道、忍術、剣術等の講師が在籍し、さまざまな日本文化を体験し学ぶことができるようにする。「先代から後世へ日本の知恵、技、一つ一つの所作に宿る和の本質ともいえる『こころ』を伝えたい。日本人であることに誇りを持つきっかけをつくりたい」と米本さんは意気込む。

 カフェで提供するのは、日本茶講師が選んだ日本茶と地元北千住の和菓子。「和の空間を楽しみながら地域の社交、憩いの場として利用してほしい」。縁側スペースでは駄菓子屋も開く。あやとり、ベーゴマなどの昔遊びが忍者や侍とできる機会も設ける。家族以外の大人と話すことが少ない現代の子どもたちに、多世代との交流の機会を提供するという。

 本来は6月のオープンを目指して準備してきたが、新型コロナウィルスの影響で延期。日本文化の楽しさを知ってもらおうと企画したイベントも全て中止に。イベントでの収益を古民家の修繕費に充てることを予定していたため、オープンを断念することも考えたが、「これまでの活動を応援して待ち望んでくださる方々の思いを受け、またコロナ禍にある日本文化関連の方々に、共に文化による力で復興に向けて盛り立てていきたい」との思いからクラウドファンディングに挑戦することを決めた。

 クラウドファンディングのリターンは、「オリジナルブレンド茶」「狐(きつね)のお面」「侍なりきり体験」など。目標金額に満たない場合でも計画を実行し、リターンも贈る。

 「自分の住む土地の良さを知ることで、そこで育つ子どもたちも親と同じように土地を愛し豊かにたくましく生きていける。縁を大切にし、多くの価値観を知り、のびのびと育ってほしい。そうした思いで活動を続けている。ぜひ応援いただけたら」と協力を呼び掛ける。