ブラジルワールドカップの開会式やロンドンオリンピックの閉会式で披露された「カポエイラ」を子どもが本格的に学べるクラスが昨年12月、北千住に開講、このほど、ブラジルカポエイラ協会の認定クラスとなった。
日本人としては3人目となるMestre(マスター)の称号を授かったという指導者・中村さん
歌や民族楽器に合わせてステップを踏み、キックや側転などをしながら相手に攻撃を当てることなく攻防を展開する「カポエイラ」。格闘技でありながら強さよりも技の美しさを追求するブラジルの国民的スポーツだ。
指導するのは、本場ブラジル・リオデジャネイロに毎年渡り、日本人としては3人目となるMestre(マスター)の称号を授かったという中村理さん(コハダン・ジ・コンタス日本支部副代表)。17歳で単身アメリカに渡った際に、「迫力ある蹴りやアクロバティックな動きだけでなく、歌や楽器などたくさんの要素が一つとなっているカポエイラがただただ楽しくて夢中になった」という。
クラスは、子どもたちの歌声が鳴り響き、元気に動き回る光景が広がる。ほかのスポーツや武道とは違い、動きの自由さから子どもたちそれぞれが個性豊かに自分を表現している点が特長だ。
「子どもたちは、時に大人が思い付かないような動きを見せくれるので指導する立場ながらとても楽しい。カポエイラを通して、思い切り仲間とぶつかったり、相手を思いやったりしながら自分を表現する場を現代の子どもたちに持ってほしい」と中村さんは話す。
リオデジャネイロオリンピックが開催される今夏、カポエイラに注目が集まりそうだ。
クラスは、毎週木曜。料金は、チケット10,000円(11回分)もしくは月謝7,000円(別途入会金、スポーツ保険含めた年会費あり)。
開催場所は、東京芸術センター2Fヨガスタジオ(足立区千住1-4-1)。