無農薬の春菊を使った手作りの「春菊マフィン」を、千住の「こそだて喫茶cotoca」(足立区千住2)が提供している。
改田昌寛さん・友子さん夫婦が2018年、「自分の経験を生かして誰かの役に立ちたい」という思いと、「安心・安全」にこだわったメニューを提供するため、祖父母の家を改装してにオープンした。店名は、「子どもと家、子どもとカフェ、粉と菓子」に由来する。
開店以来、卵、バターや生クリームなどの乳製品、白砂糖を使わない無添加のスイーツを手作りしている。「授乳中のお母さん、妊婦さん、小さなお子さんにも安心なスイーツ作りを心掛けている」と友子さん。
小麦粉も使わないグルテンフリーの米粉マフィンは以前から作っていたが、ナッツ、シナモン、 抹茶あずきなど主に母親向きのものが多かった。昨年末区内で開かれた「オレンジリボンママフェスタ」に出店した際、無農薬のニンジンを混ぜ込んだマフィンを作った。すると、6種類持って行ったマフィンの中でニンジンだけすぐに完売。多くの母親が買って行く様子を見て、「野菜だから食べさせたい」という気持ちが昌寛さん・友子さん夫婦に伝わった。それ以来、野菜のマフィンだけを作るようになった。
ホウレンソウ、サツマイモ、ブロッコリー、カボチャなど季節の無農薬野菜でマフィンを作り続けるうち、春菊が手に入った。春菊をスイーツにしている店をあまり聞かないこともあり、挑戦してみることに。できあがった味は「意外に苦くなく、春菊がほんのり香っておいしい」という。
使う春菊は無農薬・無化学肥料で、区内にある都市農業公園(鹿浜2)まで自身で出向き手に入れている。野菜にこだわっているため、仕入れ状況によりマフィンが作れない日もあるという。「季節限定商品のグルテンフリー、無農薬春菊マフィンをぜひ、味わっていただけたら」と呼び掛ける。
価格は1個380円。営業時間は9時~17時。日曜・月曜・祝日定休。