「2050年海はどうなる?」をテーマに海問題を取り上げた出前授業が12月7日、足立区立千寿本町小学校(足立区千住3)小学4年生(60人)を対象に行われた。主催は、海の落語プロジェクト実行委員会。
三遊亭朝橘さんは海洋ゴミ問題などをテーマにした「未来の水族館」新作落語を披露
最初に、三遊亭朝橘さんが海の新作落語「未来の水族館」を披露。海洋のゴミ問題や地球温暖化による漁業資源の問題などをテーマにした噺(はなし)。落語を初めて聞く児童もいる中、テンポよく笑いを交えながら、30年後の海はどうなってしまうかという内容で展開した。
続いて、海の生物が好きだというココリコの田中直樹さんをゲストに迎え、環境専門家の井出追義和さんと共に海洋ゴミと海の健康について考えるアクティブラーニングを実施。後半では、「海の生き物クイズ」として、亀やサメ、すしなどを題材にした参加型クイズなども行い、海を身近に感じながら、海の未来についても考える授業を行った。
参加した児童は「クイズがとても楽しかった。今まで、海や魚が好きだったけど、知らないこともいっぱいあり、ゴミの問題も、何ができるか、自分たちなりに考えていきたい」と話していた。
田中さんは「こうして笑いの要素で大切なことを伝えられるのは僕たちにできること。普段の生活で、どのように関わっているかを考えることが大切で、私自身、子どもたちにクイズを出しながら、魚や海の環境を守る意識が高まった」と振り返る。
同実行委員会事務局は「海の問題は、一人一人が自分事化してアクションすることが大切」と話す。「落語という笑いや、田中さんの海の生き物クイズなどを通して、海の問題を分かりやすく理解し、これを実現するきっかけにできれば」とも。