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富士市、「富士山ベンチ」を都市農業公園に寄贈 「ダイヤモンド富士」との共演も期待

設置された富士山ベンチ

設置された富士山ベンチ

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 足立区都市農業公園(足立区鹿浜2)に10月25日、静岡県富士市から「富士ヒノキ製 富士山ベンチ」が寄贈された。

ベンチの説明をする富士市職員

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 植物栽培や園芸、農業への理解と教育を目的に、足立区が1995(平成7)年に開園した同園。施設内には古民家や農業用具を展示し、四季折々の草木が生息する。施設内のレストハウス「キッチンとれたて」は園内と荒川土手面に隣接しており、荒川土手を走行するサイクリストの休憩施設として利用されている。

 寄贈されたベンチは2基で、いずれも富士市で伐採されたヒノキ材を使ったもの。ベンチの背もたれは富士山をイメージしたデザインで、富士市から見える富士山として宝永山のシルエットもあしらう。

 富士市林政課の伊藤遼さんは「戦後間もなく富士山麓で植えてきたヒノキが現在伐採期を迎えていて、このまま活用されないと森が痩せてしまう。今回はベンチを都内の施設に設置し、富士山ヒノキをアピールするために寄贈した」と目的を話す。

 ベンチは管理棟とレストハウス2階に設置した。ベンチに座った40代男性は「富士山のシルエットが、自分が思っていた姿と異なって新しい発見があった。木のぬくもりが感じられて、座っていてとても落ち着く」と感想を話していた。

 同園広報担当の木村万璃子さんは「今年のダイヤモンド富士は11月22日・23日と翌年1月19日・20日の予定。例年土手から見えるダイヤモンド富士は、カメラ愛好家を中心に多くの見学者が訪れ、年々見学者が増えている」と話す。

 今後について、木村さんは「多くの利用者に楽しんでもらえるよう、屋外の設置を検討している。ベンチの背景に沈むダイヤモンド富士も再現できれば」と期待を込める。

 開園時間は9時~16時30分。

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