足立区のお助けキャラ「アダチン」が、5月22日に足立消防団第12分団の一日消防団員を務めた。
普段、消防団の訓練に興味を持っていない人々にも関心を持ってもらえるようにと、分団長の中村恵一さんがアダチンに一日消防団員を依頼した。
訓練が行われた梅田南公園(足立区中央本町1)は、本番さながらの緊迫したムード。放水時に団員2人で支えるホースは、水圧がとても強い大変な作業。参加したアダチンは、その迫力に終始緊張。地元消防団員による訓練終了後、ホースを持たせてもらったアダチンは、その重さに驚く様子も見られた。
会場には、家族連れや近所の人々が訪れ、アダチンの姿に足を止め見学していた。赤い消防車に青と白のアダチンはよく映え、多くのファンがその姿を写真に納めていた。「かわいい」の声がたくさん上がり、アダチンは握手をしたり、一緒に写真を撮ったりして応えていた。
「通常の訓練は緊張感を持ってピリピリしながらやっているが、アダチンが来て激励をしてくれたので団員も心が和み良い動作ができた」と中村分団長。
アダチン応援団「ちーむあだちん」の団長出口誠さんは「アダチンが消防員を務めることで、街の人に消防団の活動を少しでも知ってもらえたら」と話す。「消防団の新規団員加入にもつながればうれしい」と続けた。