オーダーメイドシャッターを製造する横引シャッター(足立区綾瀬6)の平久守さんが1月13日、90歳の誕生日を迎えた。平久さんは今も正社員として工場に勤務し、シャッターの滑りを良くする部品の製造を担当している。
元々、製造業を家族で営んでいた平久さんだったが、後継者がおらず65歳で廃業。再び働きたいと思い、78歳で生まれて初めて再就職活動を行い、年齢に関係なく新規雇用を実施している現在の会社に入社した。
「平久(さん)は毎朝会社に来るとすぐさま仕事に取り掛かり、黙々と作業を行なっている。担当している作業は全て手作業で長年の勘と経験が頼り。この作業をうまくできるのは平久(さん)だけ」と購買部次長の小林さんは話す。
勤務時間は10時~17時で、毎日往復30分の自転車通勤をしている平久さん。会社は、日照時間が短い冬の時期は16時で帰宅を促しているほか、雨が降ったら休んでもいい、などの配慮をしている。