足立・都市農業公園(足立区鹿浜)で6月17日、ミツバチの巣箱を観察し、蜂蜜搾りを体験するイベントが行われた。
当日は100組近い応募の中、抽選で選ばれた約25組が参加。最初にスタッフが、蜂蜜を作るミツバチや、蜂蜜がどのようにとれるかを、写真を交えながら説明。参加者からの質問を交えながら学習した。続いて実際に巣箱の周りに集まり、ミツバチの巣箱から巣板を取り出す作業を見学した。スタッフは面布とよばれる帽子をかぶっていたが、素手で作業していた。なるべくハチに被害を加えないための気配りだという。
その後、巣板をガラスケースに入れて室内に持ち帰って観察を行った。巣板1枚にはおよそ2000匹のハチがおり、一箱にはおよそ2~3万匹のハチがいる。女王バチはその中の1匹のみで、参加者は見つけ出すのに苦戦している様子だった。
次に、蜂蜜を搾る作業を行った。ミツバチは蜂蜜が完成すると蜜蝋で巣に蓋をする。この蓋があると蜂蜜がうまく搾れないため、参加者がナイフでその蓋をはがしていった。はがした後、巣板を遠心分離器に入れて、ハンドルを回すことで蜂蜜を搾ることができた。
各自、蜂蜜を瓶に詰めてから味見を行った。蜂蜜は温めると香りがわかりやすくなり、舌の上でゆっくり溶かすと温められておいしく食べられるという。味わったのは花の香りがする蜂蜜で、参加者に笑顔があふれた。
「ホットケーキにつけて食べたい」「蜂蜜たっぷりのホットレモンもいいかな」と参加者の男児。抽選で選ばれ参加した女性は「焼きたてのトーストにのせて食べてみたい」と話していた。