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北千住の街中で謎解き「あだちクエスト」地域の絆で「キタセンジュウ」を封印

ゴール地点での様子

ゴール地点での様子

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 北千住で街歩き型謎解きゲーム「あだちクエスト」が7月9日、開催された。主催は東京青年会議所足立区委員会。

イベントの感想を俳句に詠む男児

 「あだちクエスト」は、松尾芭蕉の「奥の細道」に隠された謎を解くために北千住の街を回遊し、随所に隠されたヒントを元に問題を解いていくもの。

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 当日は小学校1~6年生の親子300組が参加。受付時に渡される地図と、低・高学年別に用意されたガイドブックを使い謎解きに挑戦した。途中、行政・企業・学生などのボランティアスタッフと触れ合いながら商店街を中心とする街なかを進んだ。

 謎解きの平均時間はおよそ1時間。ゴール地点ではイベントの感想を俳句で詠み、掲示するとコインを渡される。このコインを「キタセンジュウ」が描かれた壁画に落とし魔物を封じるもの。当日は、賛同したNPOがボランティアで参加し、ベーゴマ・チャンバラ合戦・プログラミング・マジックショーなどの体験を子どもたちに提供した。アンケート提出後にはオリジナル缶バッジとマグカップが進呈された。

 参加した小学生男児は「自分の住んでいるところで謎解きができるのはうれしかった。問題は難しかったけど、一生懸命解くのが面白かった。最後のお楽しみにびっくりした。またやってほしい」と感想を述べた。

 同会議所実行委員長の櫻井さんは「この本事業は『足立区民の足立区に対する関心や愛着を高め、地域、学校、家庭が一体とな って地域活動をしていくこと』が目的」と話す。

 「足立区では近年、人口が増える一方、町会・自治会加入世帯率は年々減少傾向にあり、地域コミュニティーの衰退、多世代間交流の減少が課題として挙げられている。元から居住している地域住民と、新たに転入してきた若年層世代が協力して行う活動を区内外へ強くアピールすることで足立区のイメージアップを図りたかった。区内在住者には生まれ育った愛着のある街という帰属意識を芽生えさせ、区外からは子育て世代のさらなる転入を促すことが必要と考え、足立区を支えていく子どもたち、親たちの地域における多世代間交流を深めてほしいという思いから開催に至った」という。

 「イベントの開催を通じて、足立区全体が子どもたちの教育を支えあう共助の精神にあふれた地域となり、その結果、足立区で育った子どもたちが、将来、生まれ育った地域に誇りを持ち、次世代のために自ら還元する大人になる。そうした好循環の一つのきっかけになれば」とも。

 イベントは来年以降も区内で開催する予定。