北千住にある「千寿てまり工房」(足立区千寿東)で5月25日・26日、こけら落とし上映会として「知らない路地の映画祭まちかど映画館」が開催される(足立区後援)。
「知らない路地の映画祭」は、「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」のレジデントアーティスト・友政麻理子さんが発起人となり、2015年度から千住地域で一般参加者が自主映画と手作りの映画祭を行ってきたアートプロジェクト。昨年2018年度からは一般参加者からなるメンバーが企画運営を引き継ぎ、あだちまちづくりトラストの対象団体となり「知らない路地の映画祭制作委員会」として再スタートを切った。
同NPO代表の工藤理佳子さんは「これだけ地元を背景にしている映画祭は珍しい」と話す。「見慣れた光景を知らない場所として見ることで、自分たちの住んでいる場所に新たな発見をしてほしい。それによって地域に愛着を持ってもらったり、新たな縁を結んでもらったりして、その先で幸せになってもらえれば」と思いを語る。
会場となる千寿てまり工房は、2月にオープンしたカフェ&ダイニングPOSSO奥の古民家を改装。同所での上映会開催は初めてのため、今回がこけら落としとなる。「知らない路地の映画祭の作品はネットなどでは公開していない」と工藤さん。「実際に来てもらうことで、その空間自体を感じてほしい。会場からの帰り道で映画の中の景色を見つける楽しみ方もしていただければ」とほほ笑む。
上映時間は両日13時~19時30分。入れ替え無し、自由席で2018年制作最新作などを名画座方式で上映。
当日の参加協力金は500円で、併設のカフェ&ダイニングでワンオーダー制。2日間、上映作品を自由に鑑賞できる。