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北千住に銀ジャケ専門割烹 駆け込み無料食堂兼ねる

店主の内田洋介さん

店主の内田洋介さん

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 北千住の古民家を改装した複合施設「せんつく」(足立区千住寿町)内に1月23日、「銀鮭(じゃけ)専門割烹兼駆け込み無料食堂『ウチワラベ』」がオープンした。

 「せんつく」のコンセプトは、「千の『つくる』が行き交う場所。『千住』は千の人が住み、千の暮らしがある街。そこに『つくる』という文化をプラスすることで、『自分でつくること、生み出すこと』を楽しみながら、毎日の暮らしをつくっていく」。

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 築70年2階建ての空き家を、足立区内で建築事務所を営み、数々の空き家の利活用プロジェクトを手掛けている青木公隆さんが先頭に立ってリノベーションした。近隣に住む子どもたちもペンキ塗りなどの手伝いをして、同施設は完成した。施設の中で最初に開店した店がウチワラベ。

 店主の内田洋介さんは日本で格闘家をしていた経歴の持主。格闘の勉強をするため、24歳で渡米。ロサンゼルス、ニューヨークを周っている際、日本では気付かなかった和食や日本酒のおいしさを再発見した。帰国後は現地で学んだ和食の腕を銀座のクラフトビール店で振るうことに。そこで出会った宮城県石巻産のサケのおいしさが忘れられなかった。西新井で「こども食堂」もしていた内田さんは知人を介して青木さんと出会い、同施設のプロジェクトを知った。そこで、今回の銀ジャケ専門割烹と駆け込み無料食堂を兼ねた店を開くことになった。

 店名は日本の古文「ウチワラヘ」によるもの。「手をたたいて大笑いする」という意味があり、それに濁点を付けたら童(わらべ)になる。さらに自身のあだ名「ウッチー」にもかかっていることに気付き名付けたという。

 提供する料理に使うジャケは、全て宮城県産の銀ジャケ。「ちょっとレベルが違う『宮城県産銀鮭の刺し身』」(580円)、サケをはじめ、ウニ、カニなど、さまざまな海鮮をトッピングした「ポテトサラダを超越したポテサラ『海宝ポテトサラダ』」(1,200円)、温かな湯気が立ち上がる「炊きたて土鍋ご飯『鮭いくらご飯』」(1,380円)などがお薦めだという。

 ドリンクも内田さんがこだわって仕入れる。日本酒は全てグラス580円、1合880円。クラフトジンも置いている。

 内田さんは「生まれ育ちも千葉県浦安。何不自由ない暮らしをしてきたが、ある日突然父の会社が破綻。生まれ育った実家を売ってしまい一家が離散してしまった。現在でも残る浦安の実家は、とある会社の寮になっている。買い戻して古民家リフォームして『ウチワラベ』の支店にし、『児童養護施設兼ウチワラベ』を作るのが最終目標。そんな夢のためのまず一歩として、ここ北千住で店を始めた」と思いを話す。

 北千住に出店することに初めは不安を感じていたが、開店した今では「近所の方や家族連れがいらしてくれて、人々のやさしさに日々感謝している。街は散策しがいがあるし、全く飽きない」と印象を語る。

 「当店は貧困でご飯が満足に食べられない子どもたち、家庭に問題があり温かい食事が取れない女性などのための『駆け込み無料食堂』を兼ねている。アレルギーの有無を聞いて、サケを中心とした定食を提供している。『おなか減ったらウチワラベにおいで』…そんな言葉が頭によぎる、安心してご飯が食べられる場所を作っている。悩んで悲しくなる前に、とりあえずご飯食べよ」と呼び掛ける。

 営業時間は17時~23時。

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