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「千寿葱」が旬の季節に ネギ専門問屋の朝も活気づく

旬を迎えた「千寿葱」と「葱茂」3代目の安藤さん

旬を迎えた「千寿葱」と「葱茂」3代目の安藤さん

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 「千寿葱(ねぎ)」が旬の時期に入り、「千寿葱商 葱茂(ねぎしげ)」(足立区千住1)の朝が活気づいている。

出荷される「千寿葱」

 同店は日本で唯一、ネギだけを扱うネギ専門問屋「山柏青果市場」で、全国に6店しかないうちの1店。各農家が収穫した中で最も良いネギを、「厳しい修業」で経験を積んだ「葱商」が選定。同店に在中するこのネギの目利きのプロが選んだのが「千寿葱」だ。

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 「千寿葱」は明治時代より「飛び切り甘くて煮崩れを起こさず、それでいて口に入れるととろけるネギがある」「薬味にすれば1本で他のネギの倍以上とれる」と評判になるほど、糖度が高く、巻きが多いのが特徴。その名は、東京中の鍋店、そば店、すき焼き店、焼き鳥店などネギを扱う料理職人に広まった。

 旬を迎えた今の時期のものは「冬葱」と呼ばれ、通常糖度6度のものが糖度18度と3倍の甘さになる。メロンの糖度を超えるまでになった。

 「この時期は朝3時には店に入る」と専務で3代目の安藤将信さんは言う。東京近郊の農家が「おらがネギ」として暗いうちから納品する。そのネギを、品質とブランドを守るために厳しく検品。「葉は深みのある緑。首は青い葉と白身の境目がはっきりしていて締まりがあり、白身の肌はきめが細かいもの」が選別の大事なポイントだという。

 選別された「千寿葱」は都内にある飲食店に運ばれるほか、ネットでも扱う。12月からはギフト対応も可能。普段使いで扱うのは千寿食品館とマルイ北千住店(以上、千住3)。千寿食品館のPOPにはこの冬から、区内の児童が考案した「葱茂」の公式キャラクター「千寿ねぎニャブロウ」も登場。

 安藤さんお勧めの「千寿葱」の食べ方は天ぷら。2~3センチカットして揚げるのがコツ。「口の中いっぱいに『千寿葱』ならではの深い甘みと香りが広がる」という。

 「『冬葱』は種まきから出荷まで1年かかる寒い時期にしか食べることのできないとても貴重なもの。旬の味を味わっていただきながら、風邪予防にも役立てていただけたら」と安藤さんは話す。

 11月~4月の営業時間は7時~13時(5月~10月は7時~11時)と17時前後。水曜・日曜・祝日定休。

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