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「足立区生物園」再開園 園内の羊の毛でアクセサリー作り

毛を刈られる前の生物園の羊

毛を刈られる前の生物園の羊

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 足立生物園(足立区保木間2、TEL 03-3884-5577)で4月30日、「羊の毛でボール作り」が開催される。

力が必要な毛刈りの作業

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 コロナ禍で閉園していた同園は3月23日に再開園した。今回は同園で飼育している羊の毛を使い、アクセサリー作りのイベントを企画した。

 羊の毛刈りは毎年4~5月と7~8月の年2回行われる。「毛刈りで大量にでる羊の毛をもったいなく思い、どうしたら活用していけるか考えた」と解説員の金崎絢子さんは言う。羊毛に関する資料や道具を集めたり話を聞きに行ったりして、コースター、マスコット、ヘアピンなど、さまざまなものに挑戦してきた。しかしながら「どうしても飾り付けの印象が強く残ってしまう。羊の毛の持つ温かみやフェルト化によって形を変化させる様子を実感してほしい」との気持ちから、シンプルなボール型を選んだ。「全ての世代の方に楽しんでいただけるよう、工程を少なくし短い時間で仕上げられるようにした」という。

 「60キロ以上ある羊を、体と片腕で支えながら毛を刈るのは大変な力仕事。バリカンも重いため、毛刈りの後半は手首も痛くなってくる。それでも早く終わらせないと羊の負担になるので、休憩を取るわけにはいかない」と毛刈りの苦労も。「私たちの生活の中には、さりげなく羊の毛の製品がある。羊に感謝しながら、参加者の皆さんとボール作りを進めたい。羊に関わるきっかけになれば」と来園を呼びかける。

 9時30分~15時30分、20分間隔で実施する。定員は各回2組で、当日受け付ける。イベント参加はボール1つにつき200円。高校生以上300円、小中学生150円の入園料が必要(70歳以上、幼児は入園無料)。

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