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足立区・北千住で「知らない路地の映画祭」 2年ぶりに開催へ

撮影直後のメインキャストとスタッフ

撮影直後のメインキャストとスタッフ

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 足立区生涯学習センター学びピア21(足立区千住5)で4月9日・10日の2日間、映画祭「知らない路地の映画祭2022」が行われる。主催は「知らない路地の映画祭」制作委員会。

ご当地アイドル出演の最新作も上映

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 映画祭は「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」のレジデントアーティスト・友政麻理子さんが発起人となり、2015(平成27)年に立ち上げられた。2018(平成30)年からは、参加者自らが運営する制作委員会を設立し活動している。コンセプトは「千住に暮らす人やなじみのある人も、知らない路地を歩くように新たな目線で、街の姿や表情を、カメラを通して見つめ感じてもらうこと」。毎年映画祭を開催していたがコロナ禍で、一昨年と昨年は中止に。今回は2年ぶりに開催の運びとなった。

 「コロナ禍で上映会が中止になり、多くの励ましメッセージを頂いた。映画を作ることはやめなくていいんだと感じた。文化庁のガイドラインに従い、撮影スタッフは最小限のユニットで長時間にならないよう回数を重ねた。コロナ禍の街の今の姿を、作品の中に収めて残していく。そうしたことを実践して、新しい活動スタイルの体力をつけた」と委員会代表の工藤理佳子さんは話す。

 「『知らない路地の映画祭』は足立の様々な人との出会いと記憶から誕生した。映画制作は、素材集めから始まる。ロケハン散歩や出会った人々との語らいを通して映画の素を探していく。シナリオづくりはもちろん、撮影や編集、音楽、監督もプロはおらず一般参加者が担う。映画は多くの人の力を借りてできる」という。「映画は観客の皆さんに見ていただくことで初めて像を結ぶ。映画づくりを通して私たちが暮らす身近な街を『知らないまち』として捉えることで、街の新たな一面を浮かび上がらせる」と続ける。

 「千住地域を中心とした撮影地の変化を記録した」というオムニバス形式の上映作品は、小野伸輔さんが監督を務める「右近博士のGTO装置」、工藤理佳子さん・康浩さん夫婦が監督を務める「恋する●」(●=ハート)、「カケラ」、Kevin A.Mundtさんが監督を務める「辰ノ内~トーキョーバンパイア~」、木村文男さんが監督を務める「みかん」など昨年制作された作品を各回5、6作品上映する。

 「ほんとにいろいろなことがあった。それでも作り続けてきた。映画作りは変わらず、街や人を縁でつないでくれる。街に暮らす普通の人々が普通の人々と一緒にちょっと頑張って作っている。市民のアートでもない、まちづくりでもない、それが類を見ない『知らない路地の映画祭』スタイルだと実感している。時間があれば、ぜひお立ち寄りいただければ」と呼び掛ける。

 両日共2部制で、上映時間は2時間30分を予定。各回ホームページで事前予約制だが、当日受付も可。参加協力金は、大人500円、中学生以下無料。

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