北千住にある「東京芸術センター天空劇場」(足立区千住1)で12月10日、和の芸術祭「まほろば」が開催される。主催は和文化継承委員会まほろば。
和文化を楽しく分かりやすく、子どもや親子に広める機会を提供している同団体。「まほろば」は古事記や万葉集などにも使われる、日本の表現を支えてきた言葉の一つ。「素晴らしい場所」「住みよい場所」という意味を持つ。
同団体代表の榎本龍晃さんの「『和文化はどこか難しい。敷居が高い。騒がしくしてしまう子どもを連れて行っていいかどうか分からない』を『分かりやすい、親子で参加しやすい、面白い、かっこいい』へ変えたい」という思いに賛同した「和文化に長(た)けた」人々が集まり、イベントを開くことになったという。2018(平成30)年に始まり、コロナ禍ではオンライン配信と形を変えながら開き、今回は3年ぶりに有観客で開催する。
当日は、津軽三味線日本一決定戦で優勝した三味線奏者の須貝麻由さんをはじめ、日本民謡、太神楽、大道芸の国内外で活躍する演者が登場する。出演者から直接指導を受けた子どもたちの花がさ音頭、銭太鼓、太神楽によるステージも披露。
榎本さんは「世界に誇る最高峰の日本の技やステージ、コロナ禍でリアルなステージで発表できなかった子どもたちの演舞が一度に会する。 縁起のいいもの盛りだくさんで、街に、日本に、元気を届けたい。なかなかできない経験をぜひ、体感してもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は14時~16時。チケット料金は、前売り大人=2,000円、当日券=2,500円、中学生以下無料(保護者同伴)。