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北千住にそば粉を使った洋菓子店 現役プロテニスプレーヤーが開業

店主の西村佳奈美さん。現役のプロテニスプレーヤーでもある

店主の西村佳奈美さん。現役のプロテニスプレーヤーでもある

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 「蕎麦(そば)包み&蕎麦菓子の店・ボヌール」(千住旭町)が北千住駅東口から徒歩1分の場所にオープンして、9月29日で1カ月がたった。

毎日朝早くから厨房に立ち仕込みを行う

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 店主の西村佳奈美さんは、かつて史上最年少(14歳3カ月)で日本テニス協会認定のプロ選手になった現役のプロテニスプレーヤー。昨年末にテレビで見たクレープ店の特集に感化され、幼少期のもう一つの夢だった洋菓子店の開業を決意した。10代の頃はテニス選手としてフランス、スイスに居住し、ヨーロッパを転戦しながら本場の味に親しんだ。

 家族が熟成そば粉を使うそば店を葛飾区柴又で経営していることに加え、「自分がアスリートなので、とにかく体に良いものを提供したかった」と、西村さんはそばと健康にこだわった理由を説明する。そば粉を使った洋菓子店は全国的に珍しかったことも、そばに特化する決め手となった。アスリートとしての活動と並行しながら、毎朝7時台から自ら店の厨房に立ち、仕込みを行っている。

 店内には、個別包装した熟成そば粉で作られたマドレーヌやフィナンシェ、「人気を二分する」というカヌレとキャロットケーキなどを並べる。注文を受けてから作る、食べ歩きワンハンドスタイルのクレープ風スイーツも主力商品で、風味が異なる丸びき、玄びき、粗びき、焙煎(ばいせん)のそば生地を客に選んでもらい、シュガーバター、ハニーバター、アップルシナモンなどの具材をトッピングして販売している。焼き菓子、ドリンクは300円から。

 店名の「ボヌール」はフランス語で「幸せ」を意味し、そばの花言葉にもなっている。「小麦粉とそば粉は全く違うので、配合に苦労した。商品研究に夢中になり、徹夜したことも多かった。どの商品もこだわりがあるので、気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかける。店舗周辺には学校も多く、児童・生徒の往来も多いことから、今後は粗びきソーセージなどの提供も予定している。

 営業時間は12時から19時(売り切れ次第終了)。月曜定休。

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