「足立の花火」が5月30日、3年ぶりに荒川河川敷で開催された。主催は足立区観光交流協会と足立区。開催は48回目。
夏の東京の花火大会のトップを飾る同大会。例年は7月に開催していたが、昨年は5月に日程を変更。きっかけは2024年7 月 20 日に開催予定だった「第 46 回」が、突然の雷雨の接近により 、開始 25 分前に中止になったこと。「猛暑による熱中症や中止リスクが最も低い 5 月末に開催日程を変更することに決めた」が、昨年は強風のため、開始2時間前に中止が決定した。
区全体に「今年こそ」の願いが込められた今大会。東京都では風速7キロの風が10分間吹き続けると花火大会は中止となる。日中は風速4キロの風が吹き続け、「今年もないのでは」の声がも街なかで聞こえた。16時に区が開催のアナウンスをするも、「まだわからない」「本当に?」の声。しかし、区民の思いがかない、無事に開幕。
19時10分。会場のアナウンスにより開催告知。近藤やよい区長の「足立の花火3年ぶりに戻ってきました!」のあいさつに始まり、会場全体でカウントダウン。花火が打ち上がると会場には大きな拍手と歓声が沸き上がった。
60分間で約 1万3000発を打ち上げる2年分の思いが込められた「高密度花火」。第1幕の「熱き想い(おもい)」では、笛や雷の音花火に合わせ色鮮やかな花火が荒川河川敷上空を彩った。第2幕は「美の極み」。光の束が花びらに見える「八方咲」や、2色に染め分けた「手まり」など、花火師が技巧を凝らした芸術花火が打ち上がった。第3幕「絆の光」では、足立の歴史を見守ってきた荒川を全長250メートルの「ダブルナイアガラ」で表現。炭火色の和火がノスタルジックな空間を表現した。第4幕は「共に創る」。レーザービームと音楽、さまざまな花火を使った演出を用意した。会場では来場者がスマートフォンなどの光るものを振って、一体となって花火師に感謝の思いを届けショーを創り上げていた。クライマックスとなった第5幕は「最高の輝き」。恒例の「黄金のしだれ桜」などの花火を「威風堂々」に合わせて打ち上げ、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。
会場に足を運んでいた区内在住の家族連れは「この日を待っていた。花火が打ち上あがるまで本当にやるのかドキドキしていた。本当にうれしい。本当に良かった」と涙をにじませ興奮気味に話していた。