足立区立郷土博物館(足立区大谷田5)で9月19日、「新版 広重目線」が始まった。
1986年(昭和61)に開館した同館。昨年、「郷土資料館から美術博物館へ」をコンセプトにリニューアル。これまで常設展示していた古文書などの歴史資料や足立の人々の暮らしをたどる民俗資料に加え、新たに掛け軸やびょうぶなどの「美術資料」のコーナーを新設した。
同展は、11月に開館40周年を迎える同館が実施する周年事業の一つ。
幕末の浮世絵師である歌川広重。同館は1797年〜1858年の晩年の大作「名所江戸百景」を所有する。同館では、2018年(平成30)に同作品の構図の特徴を、5つのテーマ「超上から目線」「のぞき見の楽しさ」「どアップの力」「見切れワザ」「センターの力」で紹介した「広重目線」を開催。今回は、新たに4つのテーマ「都合のいい目かくし」「行列をそえて」「よくよく見ればありえない」「水のまがり道」を加えて「新版 広重目線」としてその独特な表現力を読み解いている。
会場に足を運んでいた区内在住の50代夫婦は「こんなにたくさんの作品を区が所有していることに驚いた。歌川広重の描き方の構図が勉強になったのはもちろん、身近な土地の歴史も学ぶことができた」と話す。
今月23日までは、足立区華茶道協会が「広重の世界観をイメージした」という華道作品も展示。初日には近藤やよい足立区長も足を運び、区民と作品を鑑賞した。
展示された作品のオリジナルグッズも販売。アクリルチャーム、眼鏡拭き、ポストカード、付箋が入ったカプセルトイなどをそろえる。
開館時間は9時〜17時。月曜休館。入館料は一般200円ほか。11月23日まで。