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足立区役所で「郷土芸能大会」 三世代で同じ舞台に

昨年舞台の最後を飾った「江戸あだち太鼓・大鷲会」 

昨年舞台の最後を飾った「江戸あだち太鼓・大鷲会」 

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 足立区役所庁舎ホールで10月23日、足立区郷土芸能保存会主催による「第42回 郷土芸能大会」が開催される。

三世代で同じ舞台に

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 神社の行事としての祭りばやし、神楽、獅子舞などの郷土芸能への関心が薄れてきたことから、無形文化財の保護、次世代へ伝承するため、1978(昭和53)年に足立区郷土芸能保存会が発足。年に一度、加盟団体が一堂に会し、日頃の稽古の成果を披露する。

 今年で42回目を迎え、21団体が参加。おはやし、獅子舞、太鼓、神楽のほか、お面を付けた子どもたちが一歩一歩独特な間合いの動きに合わせて踊り出す「もどき」や、きらびやかな衣装をまとった「大黒天」の演目など、バラエティー豊かな郷土芸能が披露される。

 大会に参加する小4女児は「幼稚園のころから盆踊りの太鼓ばかり見ていた。練習も楽しく、太鼓をたたくとスッキリする」と太鼓の魅力を笑顔で話す。「内弁慶だった娘が、知らない人の中で一人でも太鼓だけは張り切って頑張っている。子どもから大人まで幅広い世代の方の中で芸の精進とともに礼儀作法を学べる貴重な場」と保護者。

 回を重ね、未就学児や小中学生も多く出演し、親子や三世代で同じ舞台に立ち、郷土芸能を次世代へ伝承していこうという保存会の意向が形になってきた。「(団体関係者以外の)多くの方に伝統芸能の魅力を堪能してほしい」と関係者は来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~16時30分。入場無料。

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