北千住の板垣通りに、「TSUJI お茶とカキ氷」(足立区千住5)がオープンして1カ月がたった。
自家製のシロップや具材を使ったかき氷をメインに、コーヒーやお茶を販売する同店。「土手が近いので、遊びに行った帰りに立ち寄ってもらえたら」というオーナーの思いで、1月23日にオープンした。
料理研究家、お菓子職人、隣接する和食処「板垣邸」の料理長などと話し合いを重ねメニューを考案したという。かき氷はプレーンとスペシャルの2種類を用意。プレーンの「イチゴ」「抹茶」(以上650円)以外のかき氷は、季節によって毎回メニューを変えていく。現在販売しているのは「SP安納芋」「SPティラミス」(以上1,200円)など。「最後まで飽きずに食べられるよう試行錯誤した」という「SP安納芋」の一番下には、みたらし団子、「SPティラミス」には白いコーヒーゼリーを入れるなど工夫を凝らす。3月からは「キウイカルピス」「みかんと日向夏」「ピスタチオショコラ」「苺(いちご)ショートケーキ」(価格未定)が登場予定。
冬季限定で「白いおしるこ」(750円)も用意。小豆の味をしっかりと感じてもらうため、白インゲンを使った白あんではなく岡山県産の白小豆を使用。隠し味には、白みそやクリームチーズ。具には焼き餅、ユリネ、干し柿を入れた。付け合わせには紅春香のオーブン焼き、塩昆布を添える。「少し変わったお汁粉を楽しんでほしい」と料理長は言う。
客層は女性客がほとんどだが、スィーツ好きの男性の姿も垣間見られるという。「この辺りにはお茶ができるところがなかったので助かる」との声もあるという。「どうして冬にかき氷店を開いたの?」という地元客からの問いには、「たまたま店ができあがったのがこの時期だったので」と答えている。現在の店内に8席を用意するが、夏を目指して外のデッキにカウンター席5席も増設予定。
店長の仲宗根桜さんは「土手の散歩の途中にフラッと立ち寄っていただいて、かき氷を食べたりお茶を飲んだりして疲れを取ったり癒やされてほしい」と利用を呼び掛ける。
営業時間は10時~17時。水曜定休。