北千住にある勝専寺(足立区千住2)で1月15日・16日、「閻魔(えんま)開き」の縁日が2年ぶりに行われた。
山門が朱塗りであることから赤門(あかもん)寺として親しまれている同寺。1260年の草創といわれている。境内には本堂、閻魔堂、馬頭(めず)観音堂が並ぶ。本堂には本尊の阿弥陀三尊像、寺宝の千手観音像、閻魔(えんま)堂では閻魔大王像を安置。江戸時代には歴代将軍の鷹狩りの際の休息所として活用された。
閻魔堂の閻魔大王像を公開するのは1月と7月の15日・16日のみ。例年は寺の境内、大門通り、山門前の参道にチキンステーキやお好み焼きなどの屋台100店以上がズラリと並び、昼からにぎわいを見せていた。しかし新型コロナウィルスの影響により、昨年の冬と夏は公開のみで縁日は中止に。今年の冬は感染対策をとった上での開催となった。正面入り口にはアルコール消毒液を用意し、検温も行い、参道の屋台は片側が中心となった。
あんず飴(あめ)を販売する店主は「今までは氷の上に商品を並べて売っていたが、コロナなので、一つずつパックに入れて販売している」と話す。
地元の中学校に通う男子生徒は「今年は縁日がないかと思っていたのでうれしかった。小学校の友達ともたくさん会えて良かった」と話していた。