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足立・六月の割烹料理店で「こども食堂」月一度開催へ

食を通じ、初対面でもすぐに打ち解け合う子どもたち

食を通じ、初対面でもすぐに打ち解け合う子どもたち

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 足立・六月の割烹料理店「平野屋」(足立区六月2、TEL03-3883-0336)で、5月25日、「平野屋こども食堂」が開かれた。

活き活き会のメンバーと平野屋店主の當摩さん

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 共働き家庭、一人親家庭など家族のあり方が多様化し、「一人で食べる」孤食や夕飯に「コンビニ弁当」「お菓子だけ」など、満足に食事ができない子どもを対象に、栄養バランスのいい食事を無償もしくは低価格で提供する「子ども食堂」が全国で広まりつつある。

 こうした子どもの「孤食」に対し、「月に一度でも出来たてのご飯をみんなで食べられたら楽しいのでは」と足立活き活き会代表の鈴木圭子さんが企画。同会メンバーの知人であった同店店主の當摩好一郎さんが賛同しオープンに至った。

 看板メニューは、プロが揚げる「トンカツ定食」に、同会メンバーの作る家庭料理の2品が付いて1食300円で提供する。この日の副食は、7種入ったヒジキと、野菜2種が入ったもずく酢。

 「食べられないものがあるかもしれないから心配で、行こうかどうか迷ったけど…」と話していた小5男児は、完食し、お代わりも。同じテーブルに着いた学年も学校も違う初対面の子ども同士もすぐに打ち解け、大笑いしながら食べている姿が見られたほか、互いに苦手なものを食べ合うなど、食を通じてコミュニケーションが図られた。

 「支援したい子どもたちへの周知は息の長い活動だと思うが、一人じゃない、みんなで温かいご飯を食べる場所があることを広めていきたい」と鈴木さんは話す。

 営業は毎月第4水曜の16時~19時。次回は6月22日。対象は、小学3年生~6年生(兄弟姉妹も可)。親の帰りが遅い人、子どもだけで夕食を食べている子どもたちや孤食の子を対象にしているが、来る子どもたちは制限しないという。
 要予約。申し込みは同会(TEL090-4944-3984)まで。

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