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「千住酒合戦200」の記録が冊子に 今後に向けた意見交換会も

「千住酒合戦200」記録集

「千住酒合戦200」記録集

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 2015年に開催された「千住酒合戦200」を振り返った冊子「千住酒合戦200記録集」が完成し、4月30日、その活動と成果を総括した交流会が日の出町団地スタジオ(足立区日ノ出町)で開かれた。

「千住酒合戦200」今後の展開に向けた交流会

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 当日は、事務局メンバー、各イベントに関わった関係者、学生などおよそ20人が参加。第1部では、記録集の配布と紹介、イベントの総括、その後の動き(千住紙ものフェス)の紹介や今後に向けての意見交換などが行われ、第2部は交流会となった。

 千住酒合戦200は、江戸後期1815年に千住で「酒合戦」が行われてから200年目を迎えた2015年、千住で「お酒」と「合戦(交流)」にまつわるさまざまな企画で行政や特定団体か関わることのない新しい形での連携を図り活動を行った。

 完成した冊子は、その活動を振り返り、展示・イベント・飲食(メニュー)の紹介、特に人や団体をフォーカスし、未来を思う声を集め、今後の展開をイメージする内容となっている。

 事務局メンバーの佐々木誠さんは「千住酒合戦200は、参加者それぞれが主役でありつつ、緩やかにつながる催しだった。それを振り返る今回の交流会では、そうした縁や千住での『連携』に関心のあるクリエーティブな面々が一堂に会する、レアで、結果的に千住の未来を占うキーパーソンが集まる機会でもあった。歴史が積層する千住エリアでは、人をはじめ、いろいろな事象が幾重にも折り重なっていて、そこでの『連携』は容易ではない。今回は、その試行錯誤のプロセスに過ぎないが、今回集まった方々から発せられた言葉の数々から、未来への期待と熱気を感じた」と話す。

 「千住酒合戦」は、1815(文化12)年11月21日に開催された、酒の飲み比べと、その2年後にかけての酒合戦を題材にした作品制作や展覧会など行われた文化行事。会場は、飛脚問屋・中屋六右衛門方(現在の千住1周辺)。下谷や千住周辺の著名な文人たちが参加し、当時厳格だった身分制度を超えた無礼講で行われた。当時の文人たち達のセンスと千住文化的雰囲気が垣間見えるボーダレスな文化的イベントだったとされている。

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