「にこにこパン」（足立区六町4、TEL 03-5851-9652）が8月18日、地元きつキャラ「アダチン」をモチーフにした「アダチンパン」を発売し、発売日には用意した50個が5分で完売した。

アダチンパン開発者の関真利子さん

　アダチンの頭の青い部分はラムネ味のクッキー生地。パンの中にはチョコチップ。合成着色料は使っていない。

　どこにもこびること無く、決して「ゆるい」とはいえない言動を見せることから「きつ」キャラと親しまれるアダチン。同商品を開発した「にこにこパン」の関真利子さんがアダチンに出会ったのは年始にお台場で開催されたイベント。「足立区にもキャラクターがいたんだ」と感じたという。

　その後、7月に「アダチン」をモチーフにしたパンを作りたいと思い担当者に連絡し商品開発がスタート。「合成着色料を使わずに頭の『青色』を出すのに苦労した」と関さん。開発には1カ月を費やしたという。普段は頭の中で浮かんだアイデアを商品にするのに試作を繰り返すことはほとんど無い。「10年のパン屋人生の中で一番苦労する経験となった」とも。

　同店のポリシーについて、オーナーシェフの加藤和夫さんは「自分たちの作った商品を、責任をもって届けたい。だから、商品について聞かれて説明できない素材は使っていない」と話す。総菜パンに用いる具もできるだけ業務用品に頼らずに自ら調理をしているという。

　価格は200円。同商品は土曜・日曜・月曜限定販売。営業時間は7時～20時。火曜・第3水曜定休。イートインコーナーもある。