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足立区のNPOが「ドットリボン」普及活動 母親の孤立防止目指す

ドットリボンのステッカーやカードの配布のお願い

ドットリボンのステッカーやカードの配布のお願い

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 足立・梅島のNPO法人「子育てパレット」(足立区梅島3)が、母親の孤立を防止するためのシンボルマークとして「ドットリボン」を作った。

足立区のNPOが「ドットリボン」普及活動 母親の孤立防止目指す

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 2011(平成23)年から区内で活動している同NPO。不安や迷いを抱える母親に寄り添う姿勢を大切に、区内の子育て世代をサポートしてきた。24時間365日、電話や拠点、LINEで相談や傾聴を行っている。子育て講座、イベントなどを通し、これまで延べ2万人以上の母親と接してきた。

 「弱音を吐いたり、1人でも頑張らないと母親失格だと思いをため込んで耐えきれなくなってしまったりする母親が増えている。辛い時やきつい時に遠慮なく声を上げられることができるように。そして周囲も母親たちの声に耳を傾け、手を差し伸べることが当たり前になる優しい社会をつくりたい」という願いを込めて「ドットリボン」は作られた。

 シンボルのデザインはリボンの結び目を子どもとして、左側は子育てに対してイライラしたり、虐待しそうだったりしてしまったりという状態を示し、右側は元気に楽しく子育てをしている状態を示している。同NPO代表の三浦りささんは「子育て中の母親は、左右どちら側のリボンにも可能性を持っている。また『子育ての形は十人十色』でいいというメッセージも込めて、リボンをさまざまな色のドット柄にした」と話す。「十人十色」は同NPOの名前にも由来する。

 「ドットリボン」のホームページでは、子育て中の母親やマタニティー、シングル家庭向けの情報を発信するほか、掲示板や目的別に相談やサポートの窓口を掲載。地域で行われる子育てイベントなども知らせる。

 「このシンボルが普及することで児童虐待未然防止、健全な子育てができる社会が実現できる」と三浦さんは言う。一人でも多くの子育て中の母親に「ドットリボン」を知ってもらうため、手伝いをしてくれるアンバサダーを募集している。「『ドットリボン』のマークの横にホームページにリンクするQRコードを付けたステッカーを貼ってもらったり、カードを配布してもらえたりしていただければ」と協力を呼び掛ける。

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